顕微鏡用大型試料冷却加熱ステージ

室温~420℃/-100~420℃

大気中や不活性ガス雰囲気で-100℃(10083L・10084L)~420℃まで冷却加熱ができる製品です。
スライドグラスを試料台として使用することができます。

  • 特徴
  • ラインナップ
  • プログラマー
  • ソフトウェア
    (オプション)

特徴PECULIARITY

-100~420℃の温度範囲で試料を自由に温度コントールできる本製品は、スライドグラスを使用して観察する試料を特徴的な上蓋構造により、顕微鏡にセットしたまま試料交換をストレスなく容易に行うことができ、使い勝手の良さに高評価を頂いております。

スライド式の上蓋で試料交換も簡単

スライド式の上蓋を採用している本ステージは、顕微鏡に載せたままの状態で試料の交換や試料にコンタクトできる為、本ステージを顕微鏡から降ろすことなくお使い頂くことが可能です。

窓材は簡単に交換可能です

観察窓が割れた際や透過波長が違う窓材に交換したい場合は、専用の治具を用いて簡単に観察窓の交換が可能です。

ガス導入口があり試料室を不活性ガス雰囲気にすることができます

大気中での観察はもちろん、標準装備のガス導入口を使用しての不活性ガスや酸素、エアー雰囲気での観察を行うことができます。
また、樹脂製チューブからの導入やオプションで、スウェージロック仕様にすることも可能です。

試料をステージの外側から移動させることができます

透過観察では顕微鏡のXYステージを動かしてしまうと光軸から外れてしまい、監観察を続けることが困難です。
そこで、試料載置板をステージの外側からマニピュレータを使用し移動させることで、透過観察でも観察箇所を簡単に探すことができます。

試料は熱セルの上に載せるのみです

特段試料に前処理の必要はなく、試料載置板の上に試料を載せるのみで試料を加熱冷却することができます。

固定用のネジ穴があります

裏面には固定の為に試用できるネジ穴を備えており、縦置きで使用する際や分光機器へ設置する際に固定冶具と一緒に使用します。

試料に電圧印加できます(10084、10084L)

ステージ内に電極ターミナルがあり、リード線を通して液晶セル等に電圧をかけることができます。

プローブを置くこともできます

マグネット式で自由に動かすことができるプローブを、オプションで備えることができます。

ラインナップLINE UP

型式10083 温度範囲室温~420℃

・試料サイズ 42㎜×53㎜×厚さ3㎜(MAX)
・透過、反射どちらの観察も可能

型式10083L 温度範囲-100~420℃

・試料サイズ 42㎜×53㎜×厚さ3㎜(MAX)
・透過、反射どちらの観察も可能

型式10084 温度範囲室温~420℃

・試料サイズ 42㎜×53㎜×厚さ3㎜(MAX)
・電圧印加可能2極ターミナル付

型式10084L 温度範囲-100~420℃

・試料サイズ 42㎜×53㎜×厚さ3㎜(MAX)
・電圧印加可能2極ターミナル付

プログラマーPROGRAMMER

直感的に使用できるタッチパネル式の操作盤を採用

タッチパネル式の操作パネルは、初めて使用する方も簡単な方法で温度プログラムを作成することができ、細かい設定や調整は必要ありません。

プログラム実行中にいつでも設定変更を行うことができます

加熱冷却前に組んだプログラムを実行中に条件を変更したい際はいつでもプログラムを変更することができます。
また、試料の変化状況によって昇降温速度・設定温度・保持時間を変更することができます。

1台のプログラマーで様々なステージと共通で使用できます

ステップ状のプログラムを100Rampまで作成できます

実行するRamp範囲を設定し、繰り返すことができます

アラーム機能を使えばホールド開始時等に音で知らせます

ソフトウェア(オプション)SOFTWARE

操作はプログラマーと同じデザインです

直感的に使用できるデザインですぐに慣れて頂くことができます。

任意の間隔で温度記録できます

試験内容と試験時間から最適な記録間隔を選択し、記録した情報はエクセルへ変換することができます。

グラフ表示が可能です

加熱・冷却過程をはじめ、真空度等はグラフ表示され視覚的に状況を把握することができます。

外部から制御できる利点があります

放射光施設等で使用する際にサービスポートよりUSBケーブルのみをハッチの外へ伸ばして、試料設置後はPCより制御でき便利です。

加熱冷却ステージを使用した際に最適なカメラを選定しています

透過、反射、明視野、偏光、位相差観察に適したカメラを選定しています。

各Rampごとに画像記録設定ができます

記録間隔は各Rampごとに設定でき、注目する温度域は細かく、ラフに加熱冷却する際は撮り込み間隔を空けることができます。

測定結果はグラフ表示やサムネイル表示できます

測定結果はグラフ表示され、注目箇所をクリックすると撮影画像が表示されます。
また、サムネイル表示により分割表示させることができます。

計測機能を備えています

記録画像を使用し、2点間距離や面積等の計測機能があります。

ラインナップ

上)画像記録ソフトウェア 1006DV
下)温度制御ソフト